囚人のジレンマ
国際関係論の授業があった。
今受けている授業の中で一番面白いかもしれないなと思った。
そう思うのはたぶん、語学とか論理学とかと比べて、授業で出てきた言葉を別のところで使いやすくて、すぐに頭が良くなった気になるからだろう。
昔から、受け売りの言葉を偉そうに人に話す癖があって、今も抜けていない。
協力と交渉というテーマで授業が展開されていき、実際の例とともに、国際政治学の理論を紹介していく。
国際関係のフィールド上にはホッブズの言うところのリヴァイアサン(絶対的な権力によって自己の生存を最優先する人民たちの闘争を押さえつける存在)がいないのだが、これって人間同士の関わり合いのなかでもかなり特殊な例らしい。
ある先生いわく、もう一度人類の歴史が最初からやり直されたとしたら、今のような国家より上位の権力主体の存在しない世界にはならなかったはず、らしい。
全部受け売りだが、こういうことが話せるのって楽しいよね。
授業の中で囚人のジレンマというたとえ話が出てきた。
「囚人のジレンマって知ってますか」と聞かれたので、知ってると思って手を挙げた。
そのあと話を聞いてると、あんまり知らなかったことに気づいた。
トロッコ問題みたいなものというか、心理テストみたいなものだと思っていたが、心理テストじゃなかった。
要は、お互いにとって一番良い結果にするための選択が、明らかにわかっているにもかかわらず、もし相手に裏切られたらと考えると、リスクの高い選択肢を選べなくなるね、という話だ。
大学~~~!!!!
大学だ~~~~!!!!!
大学の勉強だな~と思った。
高校までに習わなかったことを教えてもらってるだけで、授業の形式は高校までと同じようなものだし、ほかの授業ではグループ活動やミニレポートなど、もっと大学っぽいことをしてるはずなのにそんなことを思うのは、高校までの授業の方法に絡みつかれて抜け出せないからかもしれない。
あんまり優秀な学生じゃないのだろう。