二度寝
コンビニでバイトをしている。
シフトは週一回。22時から翌日の6時まで。深夜ボーナスに釣られてそういうことになった。
それほど複雑な業務は無く、深夜なので客も少ないが、普段は日中に活動しているので帰宅してすぐ寝てしまう。そして一度寝てしまうとなかなか起きられない。この前起きたら外が真っ暗になってて顔が真っ青になった。
バイトのない日の睡眠時間は6時間ほどなので、シフトを決めてすぐの頃は「帰ってすぐ寝て、昼からいろいろできるなー」なんて思っていたし、今でも「昼過ぎに起きて買い物に行こう」などと思いながらベッドに向かっている。
毎週6時半に寝て13時には一度目が覚める。そこで布団をはねのけて、顔でも洗えば問題なく何かしらの活動ができるのだと思う。
目覚ましを設定しておらず、自然に起きているので正直全然眠くないし、目を閉じると頭が痛くなってくる。
(絶対起きたほうがいい。寝ても全然気持ちよくないんだからさ。体に悪いぜ。ほら、掃除したいとか言ってたじゃん。明るいうちにやっときなよ。ゴミ袋とかあるか。店閉まるよ。あ、そうだ昼ご飯買いに行かなきゃ。喉乾いてきてるな。お茶飲も。ほら起きるぞ。今起きるぞ。わかったわかった。あと30秒やろう。いいか、30秒後に絶対起きろよ!はい、い~ち。はい、に~い……)
そんなことを思いながら全然眠くない目を無理やりに閉じて、布団を頭からかぶって意地でも寝ている。
次の日から授業があるおかげで、私の体内時計はなんとか昼型に設定されていた。鉄壁のクローザーによって私の生活リズムは守り抜かれてきたのだ。
夏休みが始まって私を抑えることのできるピッチャーはいなくなった。
バイト終わりに夕方まで寝た後、日が沈んで昇るまでスマホをいじくりまわす。そして隣の部屋の目覚ましの音とともに眠りにつく。まさに傍若無人。私の圧倒的な力によって、あっという間に昼夜が逆転した。
諦めずに良く頑張ったな、昼夜!