日記まがい

変わったことがあれば書きます

2019年7月28日「鑑賞態度」

アングラ扱いされてる作品を見ている時の自分の脳内を輪切りにすると、「外に向けた鑑賞」でぎっしりだと思う。

「ひっそり評価されてほしい」「ある特定の層には鋭く刺さる」「これだけ尖った作品はなかなか見当たらない」みたいな腐ったセリフが頭の中をぐるぐるする。

どんな作品にも言えるようなことを対した分析もなしにペラペラと喋るのだ。俺のような奴は。

たしかに感動した。たしかに衝撃があった。ただ、知名度が低いことを無意識のうちに計算に入れて、メジャーなものと同列みたいに語ってしまうことがよくある。

たしかに、単に刺激的なテーマだというだけで多くの人に注目されている作品もあれば、ものすごく複雑に練り込まれたストーリーで魅せるウェブ漫画もある。

ただ、全てにおいて知名度と完成度を反比例させる癖がついていることがあって、すでにメジャーな別の作品の中で語られたような価値観の話を意味のわからないべた褒めで讃えたり、同時に「わからない人も多いだろうが……」みたいに勝手に周りを下げたりしてしまう。

作品を真摯に見つめていない時点で出来栄えについて語る資格なんてないのだろうなと思う。出来るだけ内容以外は平等に。