日記まがい

変わったことがあれば書きます

2019年7月12日「令和にもなってハルヒダンス踊れますか」

 

 私がちょうどネット文化に触れるか触れないかのときに涼宮ハルヒのアニメがめちゃくちゃ流行っていた。

ただ、当時は自分で興味を広げていく力が弱かったようで、アニメを見るにしても夕方のポケモンとかケロロ軍曹ぐらいしか見てなかったし、YouTubeとかニコニコ動画では改造ポケモン以外何にも見てなかったし、見ようともしなかったので、結局どういう話なのかすら知らないまま時が過ぎてしまった。

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川文庫)

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川文庫)

 

角川文庫からおしゃれな表紙の文庫版が発売されたので、これを機にいっちょ教養として読んでみるかと思ってとりあえず買ってみた。買ってよかった……。

 

今更内容のすごさを語っても何にもならないことだけが悔しい。1か月に2巻づつ発売されていたので、次はどんな話なんだろうと無邪気に空想して発売日を待ち遠しく思っていたのだけど、そんな私をしり目にウィキペディアも考察サイトも何年も前に完成されているのだ。(意地でも見ないようにしていた)

ほかのみんなは私よりずっと純粋な形で次の話を待っていたのだろうし、発売のたびに感想を言い合ったのだろう。良いなー……。

 

絶対すごい話題になってるもんだと思って発売日当日に近くの本屋に行ってみたのだけど、涼宮の「す」の字もなかった。結局ほとんどアマゾンで揃えることになった。この辺りに世間とのギャップを感じて寂しい。言わば再放送のようなものだし、みんなそんなに焦ってなかったのだ。

文庫化とかDVD化とかリメイクとかを待ってしまうのはやめておいた方が良いなと思った。見たいと思ったらすぐ飛びついた方が得なのだな、と。登場した瞬間の周囲の熱量ごと楽しんだほうが良い作品はたくさんあったし、これからも生まれていくのだろう。次のそれは見逃さないようにしよう。

たとえば「劇場で見るべき」みたいな情報を見たら、そういうのに疑問を持ったりせずに見に行ってしまえばいいのだ。実際劇場で見るように作られてるのだから見に行くのが一番面白い。見るか見ないかの判断は極めて雑でいい。

 

ただ、それにしてもハルヒシリーズみたいな爆発の仕方をする作品はなかなかお目にかかれるものではないのだろうなと思う。惜しいことをした。

周りから何年も遅れて読んでいることを差し引いても面白いのだけど、差し引くものが無いなら無いほうがいいのは当然である。

この悔しさを胸に…...。