日記まがい

変わったことがあれば書きます

バイトの面接に行った

 家族に無理を言って寮を出て、生活費が数倍になった。同時にバイトをやめたので、今のところ、仕送りに全体重をかけて生きている。文字に起こすと、まさか自分のことだとは思わないようなダメ野郎だ。

 これでは実家に帰れない。バイトを再開するために求人サイトを開いて、しばらく読んで、新たなバイト先を探すことにした。

 二週間ぐらいどうするものか悩んで(給与や資格などについて、ではなく、応募することそれ自体について)、近くのカラオケ店に応募した。まもなく電話がかかってきて、「木曜日の8時に面接をするので、履歴書を持ってきてください。」と言われた。

 その日の7時に思い出して心臓が爆発した。引きちぎるようなスピードで服を脱ぎ、フォーマルめのコーディネートで部屋を飛び出した。到着したのは7時50分。息を整えて入店した。

 店長が家で寝てるらしく、10分ぐらい待つように言われた。広めのルームに通され、どこに向けて発信しているのか分からないカラオケ限定の映像を見ながら、希望するシフトなどをエントリーシートに書き込んでいく。

 お笑い芸人が多数集まって、アイドルグループとして楽曲をリリースするらしく、そのメンバーのうち二人がインタビューを受けていた。その二人というのはリーダー格とか、売り出し中の若い芸人とかじゃなくて、たまにテレビに出ている中堅の物まね芸人と、本当にまったく知らない若い女性の芸人だった。カラオケの映像だからかな。

 40分後に店長らしき男が来た。面接がすぐ終わった。謝ったりしないんだと思った。

 月曜日までに連絡があれば、採用ということらしい。でも、採用されないんじゃないかなという気がしている。応募のときに私の希望しているシフトとか、そういうものをもろもろ考慮して店にとってうまみがないと判断して、すでに落としてつもりだったんじゃないか。だから今日時間通り来なかったんじゃないか。

 落ちたら、どうにか別のバイト先を見つけて、逆に足しげく通ってやろうと思う。店長のいる時間を把握して。すれ違うたびに目を合わせてやる。怨、怨、怨……。